ドクターインタビューというお仕事

ここ数年、インタビューの仕事を継続的にいただいています。当方がインタビュアーとなり、原稿まで仕上げる仕事です。取材記事というものですね。

インタビュー内容は企画により様々ですが、どれも「楽しく」「引き込まれる」仕事です。

Drインタビューでは、真意に触れるために多くの準備、例えば先生の研究の過去現在全て、領域別に一連の研究テーマについての調査、クライアントからの情報収集をします(ときに情報が希薄で出たとこ勝負という恐ろしい依頼もあります)。

そして、本番では今の診療スタイル、ポジションなど、現在に至った経緯をご自身の声で語っていただくために伺います。立場に近づき、視点を合わせたいからです。

●ある時は…対話の中で私が少し付け足したコメントからアイデアが出てきて、

「このアイデアいいな、次に活かそう、後で今の部分文字おこししてくれない?」

などと、次の診療に活かせる仕組みが浮かんできたり。

●ある時は…先生の診療の技術に対する社会的現状のご不満がもう少しでデータや患者さんの声から脱却できそうなストーリーを口にされたり。

毎日の診療において先生が持っている多くの思いを言葉で表出していただき、キーワードを拾い集めていくこの瞬間の気持ちよさったらありません(お客様すみません、これも仕事です)。

そこには必ず先生のポリシー、患者さんへの思い、薬に対する思い、治療への信念が。

私の本業は、この先…。主体的な先生たちの思いを声・文字にして、クライアントあるいはその先の読者・ユーザー様に伝えられるかが勝負です。このライブをそのまま文字にすることが…さてできているのか…。

さて、次の仕事へ向けて準備だ…。

(写真は長年付き合ってくれているVoice Recorder。iPhoneアプリでも録音しますが、こちらも同時使用しています。御守りみたいな感じ。)