人生最終段階の医療 普及・啓発の在り方 ①10年以上の旅

連載を開めるワケ 10年以上の重い腰が上がったから
薬剤師、消費生活アドバイザー、医療ライターとして10年以上前から当方活動し続けているテーマ

「医療・介護のフィールドと一般の方との情報ギャップを埋める方策」

「社会全体で少子高齢化・人生最終段階を迎える人たちの優勢、医療・介護現場と未来の子供たちのために社会を変えて幸せを追求するには」
時間・自分の事業で出た利益を流すごとく投じてきた。

「人生最終段階の医療について」

はもう待ったなしなのになぜ?と思い行動してきたが普及しない。
そりゃそう。だって、見たくないしできれば避けたいこと。

でもきます。
確率100%。
若干の緊急性もあるので歴史から振り返るところ、検討状況を先に掲載します。

2017年8月 厚労省が「再」検討開始 

人生の最終段階における医療の普及・啓発の在り方に関する検討会 |厚生労働省

「人生の最終段階」における医療について厚生労働省がガイドラインを掲載したのは2007年(もう11年前です????)。
人口ピラミッド
医療・介護の対象となる高齢者人口の増大に伴う医療・介護受給問題が裏側に。

●受給問題:
物理的に「医療機関」で今の医療の流れではベッド数そのものが不足する可能性
供給環境と重要環境がミスマッチ

●教育問題:
医療は「命を救う」「治療を行う」ための学問であり今もそれは変らない。
しかし、眼の前の患者や社会はむしろ「人生の最終段階」迎える医療や介護の数増大。

●医療体制問題:
ベッド不足に加え、そもそも「どこで人生の最期をすごしたいか」という質問への国民の回答は半数以上が「自宅」を希望、ということもあり、「在宅医療」に流れているが進みが悪いという現状。

●効率化:
医療提供体制は効率を測るため機能分化されていて、それぞれの役割りがあります。簡単には、急性期ー亜急性期ー回復期ー(慢性期)など

この時期に応じて、医療を受ける場合にはその状態にあわせて病院部門が移される。
日常生活に支障を持た状態を持ちながら…。
つまり、ケアを受けながら、伴走する体制は自分たちで相手を変えながら進めていく必要がある。アクセス先が沢山あるということだ。

医療・介護はベルトコンベアーみたいな仕組み
こんな感じ。

医療介護は本人の意思により決められる
これ大原則なのです。だから、難しい治療においても決める必要がある。

更に、人生の終わり、つまり現在の医療においてこれ以上治療をしても反応しない時期がきます。
この後の治療も。
その時に決めることとはいえ、この意思決定は現状取れなかったり、取れたとしても理解して納得して取れているのかという状況になるのです。

これを元気なうちに自分はどうして欲しいかを書いて・しらせておくこと。
これが事前指示書であり、従事者とともにその状況にあわせて行う意思決定確認をアドバンスケアプランニングといいます。
そして検討の真っ最中ですが、シナリオはなんとなく見えてきましたので、私の軌跡も含めてここに掲載していきます。一連連続で読破いただければ流れがわかるよう。

事前指示書(アドバンスディレクティブ)ってなんだ?
自分にもしものことがあり、「意思」が確認できない状態になったときにどのように医療を受けたいかを記し、決め、伝えてく文書

アドバンスケアプランニングってなんだ?
人生最終段階に医療や介護において、命をどのようにしていくかを決め、それを、定期的に話し合い、変更更新しながら関係者と語り合いシェアしておくこと。