尊厳 という言葉 DISABILITY という言葉

第36回日本医学哲学・倫理学会大会
ケアの問題としての「尊厳死」~尊厳あるいのちをいかに支えるか?~

と題した公開シンポジウムを拝聴しました。

医学概論・医学哲学、生命倫理学史、在宅医療を実践する医師、難病患者アドボケイトの方たちのお話と、パネルディスカッションでした。
倫理学というものは非常に細分化され、かつ、一言一言の定義づけが非常に複雑です。

尊厳 という言葉の意味。

私のフィールドは、目の前にある人生最終段階において、意思共有、意思決定が行われ、穏やかに感謝とともに過ごせる環境であることを目指すことです。
医師の先生が「目の前のクライアント(患者さん)が求める事そのものを支えていくことではないでしょうか」というお考えが一番腑に落ちました。

ただ、ミクロ、マクロという視点でいくと、大きな課題が目の前にありました。

例えば…。少子高齢化の中で、人生の最終段階の DISABILITY(できなくなる)の状態での経過は高齢化とともに長くなっていること。つまり、支援が長期化する現状。
できなくなっていくことをどう前向きに捉えればいいのでしょう。

言い方が失礼に値しないかどうか不安ですが、逆に 既にDISABILITYと認定されている障害のフィールドの方の前向きな生き方・心の有り方から学ぶことが多々あるのではないだろうか、むしろ大先輩なのではないか、と感じたのです。

「早くお迎えがこないでしょうかね…」

と訪問してお話されることがあるとお話された先生の葛藤。これは心のDISABILITY。
むしろ心のDISABILITYのほうが問題なのかもしれません。

事実を知る必要、語る必要、多々ありますね。
専門家に任せる ではなく、自分の命ですから。

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