人生最終段階の医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン

5年前に開催したこの講座。

人生最終段階の医療の決定プロセスに関するガイドライン
に基づき、「意思」を伝える重要性を伝えるために開催したものでした。

この時、ゲストスピーカーとして、金子稚子さんにご登壇いただきました。

流通ジャーナリストの金子哲雄さんが急逝され、最期まで書き続けた
僕の死に方 エンディングダイアリー500日

その時の事を奥様である金子稚子さんが出版された書籍
「金子哲雄の妻の生き方 夫を看取った500日」
「死後のプロデュース」

限られた時間のなか、哲雄さんは大好きな仕事をできるかぎりこなしながら、遺言を用意され、本を書き、奥様に看取られ亡くなられました。この「人生最終段階の意思」の重要性と稚子さんへの思いを世に残すために。

この会は、哲雄さんのお亡くなりになった後の初めての稚子さんのご登壇でした。

そして5年後の今、3月に本ガイドラインが改訂されました。
金子稚子さんは、その委員会メンバー。

http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000197721.pdf

今でも、ご夫婦でその活動をなさっています。

今年の診療報酬改定では、「医療・介護」の連携の中で本ガイドラインにおけるプロセスの実施が促されています。

意思を決めておくことを当たり前にする
ことがこの先の少子高齢化社会の中で求められています。

<人生最終段階の医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン改訂版 ポイント>

●医療、だけでなく、「ケア」という言葉が追加
どのように最期を生き切るのか、ということをしっかり聞き取り、医療やケアを進めていくことが明記されたといえましょう。

●そのプロセスの合意形成を取ること、合意形成については「書面に記録すること」
つまり、業務となってこのプロセスが進んでいくことが求められています。

●柔軟な姿勢でその時期ごとに最善について話し合うこと
いつ変わってもいい、「書面ありき」ではなこと。そのくらい決意はゆれる。
だから「プロセス」。

●代理判断人の示唆
意思が無くなってしまった時に、誰に私の医療・介護の意志決定を託すか記載が明記

→これはどうやら法的にどうなんだという議論があったようですが、確かにその点は議論されるべきことと思います。

診療報酬改定の中にあちこち記された「ガイドラインに沿う」こと、という言葉。
つまり、医療や介護側からこの意思を聞かれることが確実に起こります。

そうはいっても本当は、医療や介護の「側」が促すようなものではない、「自分の事」です。
そこの真ん中には、「本人の意思」があること。

私は、一般の方にこそ、理解して考えて、書いて欲しいと思い講座を続けてきました。
この先も続けます。今年はスピードを持って。

4月5日(木)14時~@ブルーオーシャンカフェ
医療・介護 2018 「人生の最終段階」セミナー