第1回 健育フォーラム「人生会議を取り巻く 倫理・ナラティブ・情報」を開催します

厚生労働省がACP(アドバンス・ケア・プランニング)を「人生会議」と名付け、啓発活動を行う令和元年度は、その重要性が広く浸透していくことと思われます。
しかしACPについての理解や伝え方は、医療・介護の現場に携わる者全ての方にとって大きな課題です。

一方で、メディアが取り上げる情報の影響力は強大です。
医療・介護の従事者たちが実践していることやプロセスの姿は、情報を発信するメディア側も自分事として共に理解していただくことが大切です。

こうした現状を踏まえ、弊社では、人生の最終段階における医療・ケアに関しての現場の今を知り、かつ、未来にどう伝えていけばいいかを考えるフォーラムを開催します。
第一線で向き合う医療従事者の方、発信者と共に、情報提供のあり方や今後私たちが考えていくべきことをシェアしませんか?
ぜひご参加ください!

【概要】
●日時  2019年8月30日(金)18:30〜21:00
●会場  渋谷区文化総合センター大和田 学習室1
    (〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町23−21)
●対象者 医療従事者、介護従事者、ジャーナリストの方など
●参加費 3,000円(税込)
●定員  70名
●参加方法 事前申込み 

【プログラム】
18:30
開会
18:35 
「人生の最終段階」に私たちが行うこと:データと倫理と(透析医療を中心に)
東京慈恵会医科大学附属柏病院総合診療部 准教授 
三浦靖彦先生
19:15 
医療現場の臨床倫理・倫理コンサルテーションの今 
ご本人意思はどこに?─ 情報共有とナラティブエシックス ─
琉球大学医学部附属病院 地域医療部 臨床倫理士(倫理コンサルタント)
琉球大学 医学部 講師(兼任) 
金城隆展先生
20:25  
ディスカッション&トーク
人生の最終段階における対話 個で、社会で、伝え手としてできること
トーク 三浦先生、金城先生、村上氏
20:55 
閉会

【プロフィール】
三浦靖彦 先生
東京慈恵会医科大学附属柏病院総合診療部 准教授
昭和32年生まれ。東京慈恵会医科大学(以下、慈恵医大)卒業、同大学内科系研修2年間終了後、第2内科学教室(現:腎臓高血圧内科)入局。岡崎国立共同研究機構 生理学研究所 研究員、国立佐倉病院内科医長(透析センター医長)を経て、慈恵医科大腎臓高血圧内科教室講師。H17医療法人財団慈生会野村病院 副院長。H26.1月慈恵医大附属柏病院総合診療部 講師、4月診療部長、慈恵医大 第一倫理委員会委員。慈恵医大附属柏病院臨床倫理委員会委員長、臨床倫理コンサルテーションチーム責任者、緩和ケアチーム歴任後、H28.6より現職。

金城隆展 先生 
琉球大学医学部附属病院 地域医療部 臨床倫理士(倫理コンサルタント)
琉球大学 医学部 講師(兼任)
昭和46年生まれ。H12 米国ロマリンダ大学大学院 生命医療・臨床倫理、修士号。H20大阪府立大学大学院 博士号 博士論文「ナラティヴエシックスと共同著作:その理論と実践に関する哲学的考察」 主査:森岡正博 を執筆。ロマリンダ大学 クリスチャンバイオエシックスセンター 運営管理人、大阪府立大学 人間社会学部 客員研究員、東京大学大学院 医学系研究科 特任研究員、琉球大学 医学部 非常勤講師、群馬大学 非常勤講師、琉球大学医学部附属病院 特命一般職員を歴任し、現職。

村上和巳 氏
フリージャーナリスト
昭和44年宮城県生まれ。中央大学理工学部卒業後、株式会社じほう入社。医薬系学術誌、医薬産業紙記者の後,H13年よりフリージャーナリスト。海外戦場取材後H19オーマイニュース日本版デスク。現在は国際紛争、医療、災害・防災の3分野を柱に、週刊誌や新聞、Webメディアなどで執筆活動。一般社団法人メディカルジャーナリズム勉強会運営委員(ボランティア)。著書「化学兵器の全貌」(三修社)、共著「がんは薬で治る」(毎日新聞出版)、「震災以降」(三一書房)。近刊予定「2人に1人ががんになる時代(仮題)」(マイナビ新書)。

【人生会議とは】
もしものときのために、ご本人が望む医療やケアについて前もって考え、ご本人と医療・ケアチームとご家族などで繰り返し話し合い、共有する取り組みのこと。いわゆる「ACP:アドバンス・ケア・プランニング」のことですが、より馴染みやすい言葉となるよう2018年11月30日より「人生会議」の愛称で呼ぶこととなりました。

健育フォーラムとは】
人生の最終段階まで「本人の満足=健康」を満たす社会の実現を目指して、医療・介護の現場におけるリテラシー向上・コミュニケーション力を育むための取り組みです。

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